統計情報に見る女性の就業状況

女性活躍推進法等で女性の社会進出を後押しする動きが活発ですが、実際今の女性の働いている状況はどうなっているのかを国が調べた統計情報から読み解いていきます。

女性の就業状況を詳しく示す統計は、「男女共同参画白書 」です。
この統計白書は毎年、内閣府男女共同参画局から出されています。

平成29年度版のTOPICSをまとめてみました。
http://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/h29/zentai/index.html

【就業をめぐる状況】
・生産年齢人口(15~64 歳)の就業率は、特に女性の上昇が著しい。
・M 字カーブは以前に比べて浅くなっており、 M 字の底となる年齢階級も上昇している。
(M字カーブとは日本特有のもので、20代後半から30代後半まで出産・子育てで仕事を離れる人が多く、就業人口グラフがMの文字になるというものです)
・平成 28年の女性の非正規雇用者の割合は 55.9%で、前年に比べてやや低下。
・平成 28 年の女性の就業希望者は 274 万人であり、求職していない理由で最も多いのは「出産・育児のため」で 33.0%。
・平成 28 年の給与の男女間格差は,男性一般労働者の給与水準を100 とすると 女性一般労働者の給与水準は 73.0。

【企業における女性の参画】 
・平成 28 年における役職者に占める女性の割合は、係長級 18.6%、課長級 10.3%、部長級 6.6%と上位の役職ほど女性の割合が低い。
・平成 28 年の上場企業の役員に占める女性の割合は 3.4%で、前年に比べて 0.6%ポイント上昇。

あなたが思ったより、女性の社会進出は進んでいるように感じましたか?
それとも、やっぱり女性はまだまだなんだなと感じましたか?

こういった統計情報を見て、どう自分は捉えるのかと考えることこそが重要だと私は考えています。
キャリアコンサルタントして私たちが個人に対して、組織に対して、できることは何か、提案できることは何かを発信していくことも私たちの大事な役割です。