テレワーク・リモートワークのためのメンタルヘルス

緊急事態宣言が出た4月7日より前の4月2日に、すでにテレワークに入っている会社員のためのメンタルヘルスについて、女性の新しい働き方委員会で情報交換を行いました。

『新型コロナウイルス対策のため、3月から全社で在宅勤務をしていますが、4月末まで引き続き行うことが決まりました。先般、全社員に在宅勤務アンケートを行ったところ、zoomやTeamsで社員同士コミュニケーションを取ることは出来ますが、静かで作業に集中出来るメリットもある一方、1人暮らしの社員などから孤立感もあるとのコメントがありました。
在宅勤務が長引くにあたり、社員の心のケアも考えて行く必要があるかと思っています。
ですが、どういったことをすればよいかアイデアが浮かばず、勉強会等を開いていただくことはできませんでしょうか?』
という、委員会のメンバーからのリクエストによるものでした。

こうして勉強会のテーマを頂けると、委員会運営陣も凄く嬉しいです。
この日は、人事総務のお仕事の方、産業保健スタッフの方、テレワークが始まったよ、という会社員の方、運営陣一緒に情報交換しました。

そこで具体的に出た話としては、
・通勤がない・仕事に集中できるのでいい。
・一日の仕事のペースを自分で作るにが難しい。
・オンラインの打ち合わせで家の中がカメラに写るので困る。
・家族も家にいるので仕事に集中出来ない。
・一日朝と夕方にメールで報告を入れている。
・ネットワーク環境、パソコン、ディスプレイなどをどこまで支給するか悩む(会社側として)
・会社の椅子が座りやすかったことに、テレワークになって気づいた。
などなど、色々な話が出てきました。

運営陣からの提案として、
・ストレスチェックテストを使い、社員のストレス状態を把握する。
・人事と現場の管理職が連携して、一日一回は直接話ができる機会を持つ。
・上司と部下だけでなく、グループミーティングも有効
・ラジオ体操をしている会社がある
・ファシリティは管理できる範囲内で貸し出しを検討
などをお話しました。

テレワークは働く人にとってメリットもありますが、時間が長くなるほど、時間管理・体調管理など難しい面が出てきます。
新人・20代の若い人たちは一人暮らしも多いので、声がけはとても有効です。
とはいえ、声かけや連絡が頻繁になると、プレッシャーになります。

そのあたりは、上司と部下で話し合いも大切です。
そのときは、是非、アサーションを使ってくださいね。

意外な落とし穴がファシリティです。
机、椅子、モニターなど普段当たり前に会社で使っていたものが、実は身体に優しい設計だったと、テレワークになって始めて気づくのです。
家に自分専用の机があるとは限りません。
ダインイングテーブルで仕事している方もいらっしゃいます。

長時間座っていると椅子が自分に合わないと肩こりや腰痛が出てきます。
このあたりを個々人に任せるとなると出費となりますし、難しいところです。

外出自粛が続き、テレワークが継続していくと、やはり心配なのは社員のメンタルケアです。
この時期、誰しもストレスを抱えていますが、お互いの顔が見れない今、どうやって社員のケアをしていくかは今後の組織の課題となるでしょう。

キャリアコンサルタント・産業カウンセラーも、働く人のメンタルケアとして何ができるのか私たち自身で考えて動いていけるようにしたいですね。