企業での休職復職サポートの仕事は、私のカウンセラー業務の中でも経験値が長い。
メンタル不調で休職しなければいけない状況を受け入れるのは、相談者にとって身体よりも心が辛い。
休職は休むだけと思っている方も多いですが、「休む」ことを受け入れるのに時間がかかり、最初の頃は、休んでいても心も身体も休めない。
休んで体調が戻ってきたときには、仕事をするための体力・集中力を取り戻す必要があり、そのための時間が結構かかる。
その時間を飛ばして、復職すると、再発率は7割、8割とも言われている現状があり、主治医の復職判断はほとんどが日常生活ができるというところであり、仕事ができるレベルかどうかは、その方の仕事内容・職場状況によって異なる。
時に本人が復帰したいと言ってもまだ早いと止めることもあれば、休職期限切れで復帰できずに会社を去る人を見送ることもある。
私にとって休職復職支援は喜びもあれば、人を見送る心が痛むこともある仕事であり、よりよい支援をするための自己研鑽はずっと続いていく。