キャリアコンサルタントって何する人ですか?

自分たちがキャリアコンサルタント資格を取得し、そしてキャリアコンサルティングに関わる仕事をしていると、キャリアについて考えるのは当たり前だと知らず知らず考えるようになります。
キャリアコンサルタントは誰もが知っている仕事だと勘違いしてしまう。

しかし、キャリアについて学んだことのある人以外、キャリアコンサルタントの仕事について正しく認識している人はほとんどいない事実を有資格者はどこまで把握しているでしょうか。
キャリアコンサルタントという名前を知っていても、転職・就職支援をサポートする人というイメージを持っている人が多いのです。

いや、そのイメージすらなく、私が自己紹介でキャリアコンサルタントと名乗ると、「どんなことするんですか?」という質問を受けることがほとんどです。

私がキャリアコンサルタントして15年実務をしてきて、キャリアコンサルタントは増えたけれど、認知度が変わらないと感じています。
キャリアは、極端に言えば官僚とか大企業に勤めている人とかだけに関係するものと思っている人が今でもいます。
しかし、キャリアとは、働いている人、生きている人全員が持っているものです。
キャリアは私たち全員に関わることにも関わらず、これまでキャリアを考えるキャリア教育が大人にはほぼ一切されてきませんでした。
現在の20代の方ぐらいは大学や専門学校でキャリア教育を受けていますが、親世代の40代50代以降がキャリア教育を受けていないのが実態です。

自分にとっての働きがい生きがいを仕事の中に見つけていくお手伝いをするのがキャリアコンサルタント。
キャリアコンサルタントは個人の仕事に関する悩みを解決することはもちろん、個人が所属する組織環境にも働きかける役割を持ちます。

今、国は若者・女性・中高年・病気のかたの就職や組織で働く人の仕事相談に力をいれており、その支援のために、キャリアコンサルタントを国家資格にして10万人作る宣言しています。とはいえ、キャリアコンサルタントの存在がほとんど知られていない今、まずはキャリアコンサルタントは何をするのか、何が出来るのかという必要性を皆さんに伝えていくことがキャリアコンサルタントである私が今やるべきことだと考えています。