キャリア教育において 欠かせないキーワード<社会人基礎力>

社会人基礎力という言葉聞いたことありますか?
「社会人基礎力」は、私たちのキャリア教育において欠かせないキーワードなんです。

社会人基礎力とは、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として
経済産業省が提唱しているキーワードです。
私たちが社会人・職業人としての自立するために必要な基礎力ですから、これは知らないわけにはいきません。

その内容は
(1)前に踏み出す力
(2)考え抜く力
(3)チームで働く力
の3つの能力(12の能力要素)から構成されています。
以下の内容を見ながら、ご自身はどうか自分に当てはめて考えてみてください。

(1)前に踏み出す力(アクション)
一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力です。
私たちは失敗するのを恐れ行動出来ないことが多々ありますよね。
また、一度失敗すると諦めてしまうことも多いです。
しかし、仕事をしていく中では、この踏み出す力がなければ、今と同じまま、あるいは、時代に取り残された存在となります。

前に踏み出す力には、3つの能力要素があります。
・主体性(物事に自ら進んで取り組む力)
・働きかけ力(他人に働きかけ巻き込む力)
・実行力(目的を設定し確実に行動する力)

▶指示待ちにならず、一人称で物事を捉え、自ら行動できるようになることが求められています。

(2)考え抜く力
言われたことや溢れる情報を正しい・当たり前と思うのではなく疑問を持ち、自分自身で考える力です。

考え抜く力には、3つの能力要素があります。
・課題発見力(現状を分析し目的や課題を明らかにする力)
・計画力(課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力)
・想像力(新しい価値を生み出す力)

▶論理的に答えを出すこと以上に、自ら課題提起し、解決のためのシナリオを描く、自律的な思考力が求められています。

(3)チームで働く力
多様な人々とともに、目標に向けて協力する力です。
ダイバーシティが叫ばれる中、この力は大切です。
個の時代と言われますが、チームで働く力は、会社員だけでなく、起業している人にも求められるものです。

チームで働く力には、6つの能力要素があります。
・発信力(自分の意見をわかりやすく伝える力)
・傾聴力(相手の意見を丁寧に聴く力)
・柔軟性(意見の違いや立場の違いを理解する力)
・状況把握力(自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力)
・規律性(社会のルールや人との約束を守る力)
・ストレスコントロール力(ストレスの発生源に対応する力)

▶グループ内の協調性だけに留まらず、多様な人々との繋がりや協働を生み出す力が求められています。

「社会人基礎力」
文字のごとく、社会人なら当たり前にもっていてほしい力です。
ここに出てきた項目で自分をチェックすることも自己理解の一つと言えるでしょう。