キャリアコンサルタントとして「女性の新しい働き方委員会」にどうかかかわっているのか その2

前回の記事では、自分自身のこれまでの働き方を振り返ってみると、
女性なら誰しもがぶつかる仕事の悩みを持っていたなということを改めて確認しました。

女性の更なる社会進出、働き方の多様化、女性の新しい価値観と世界のために
どんな世界を作っていくのか。
自分も通ってきた道だからこそ、経験で伝えられることもあります。

しかし、私が18年のキャリアコンサルタントという専門家として
「女性の新しい働き方委員会」に参加しているということが重要であり、
私だからこそ価値提供できるものがあるはずなのです。

キャリア教育は20年近く前に日本に入ってきました。

しかしながらキャリア教育という言葉が浸透したのはここ数年であり、
しかも男性陣、そして大学生を中心とした学生に知られているニッチなものです。

実際、キャリア教育を広げていくというテーマで委員会を立ち上げたとき、
初期に参加していただいたメンバーさんから、どんなものなんだろう、
そういう教育受けたことないという話をお聞きしました。

私にできることは、それは最初にキャリア教育とは何か知ってもらう、
知ってもらった上で、自分に必要だと思って頂く。
そのために専門家としての知識を誰にでもわかるように提供していくことなんだと確信しました。

活動を始めて、勉強会で取り上げているテーマは
これまで私が有料サービスとして、
法人研修、カウンセラー試験対策指導、カウンセラーへのコンサルティングなどで
実際に話していた内容です。

大きく違うのは、これまで話していたことをそのまま話しても、伝わらないということです。

勉強会をライブ配信するまえには、運営委員で事前確認の打ち合わせを行います。
そのときに、言ってることわかんない、それじゃ勉強してないと通じないと
運営委員メンバーに何度言われたことか。。。

同じ内容でも伝える人が変われば、見せ方・伝え方を変えなければ、
興味を持ってもらえないし、ただの勉強?それ仕事に使えるの?生活に必要なの?と
思われて終わりになってしまうんです。

よく言われることに小学生でもわかるように説明できれば、
本当に理解しているということだという話きいたことありませんか?

結局私は、ある程度ビジネスを学んだ人(例えば会社の管理職)
心理学やカウンセリングを学んだ人には、新しい知識やスキルを伝え
有効だと思ってもらってきましたが、そういったベースがない方には伝えることができていなかったのです。

つまりは、本当の意味で理解していないので、誰にでも理解できるように説明できなかったのです。
これは委員会に関わることで、明確になった私の弱点でした。
キャリア教育やキャリア相談を広げて行く上での最大の課題でもあります。

委員会でいかに役にたっていくかを考えていたのに、最初に宝物をもらったのは私のほうでした。
ずっとずっと、キャリア教育やキャリア相談といった素晴らしいものを
なぜ世の中の人からのニーズがないんだろうと不思議に思い、
それは、そこまでみんなが追いついていないから、
日本人には向いていないんだと正直、諦めていたのです。

それが委員会に関わることで、キャリア教育について、わかりやすく伝えることで、面白い!
もっと知りたいという声を沢山頂き、
やはり必要なもので、それを届けられていなかっただけなんだと痛感しました。

今は私が知っている当たり前のことから
最新のキャリア教育事情まで皆さんに理解してもらえるようにしていくことが私の取り組むことであり、
それが私もメンバーの皆さんの成長に繋がると確信しています。

今後は特に私の得意分野である能力開発について、もっと発信していきたいと考えております。
更にいえば、委員会という存在を通して私が学んだことを
私と同じキャリアコンサルタントという専門家の人に伝えていきたいです。

旗キャリアについて知りたいと思っている人がいる
旗今の仕事や将来について不安で相談したいと思っている人がいる
旗能力を伸ばしたいと思っている人がいる
そこに価値を見いだせば、お金を払う人たちはいるのです。

自分たちがいいものだからといって、いいんだよと言うだけでは
相手はいいとは認識しないし、ましてお金を払ってサービスを受けてはくれません。

キャリアコンサルタント資格者が増えても、キャリア相談やキャリア教育の必要性を私たちが
伝えられなければ、相手には意味がないのです。
そして、私たちの仕事(お金をもらう)にならないのです。

まだまだ基盤を整えている段階の「女性の新しい働き方委員会」
すぐに成果を求めるのではなく、まずは、存在を知ってもらうこと。
そして、キャリア教育は大切で必要なのだと思ってもらうこと。
そのために、これまでの活動を継続しつつ、更に新しいものも提供していきます。